6月28日第1回「AI革命と働き方改革フォーラム」を開催しました。

水町勇一郎教授

先日、6月28日(金)13:30より、第1回「AI革命と働き方改革フォーラム」(於;霞が関ナレッジスクエア)を開催し、フォーラム世話人の呼びかけにより、一般、NPO市民団体、労働組合、記者クラブ等約50名の参加がありました。最初に司会の池本修悟より団体構成の紹介がありました。
【呼びかけ人】
・認定NPO法人 市民福祉団体全国協議会(市民協) 田中 尚輝
・公益社団法人 ユニバーサル志縁センター 池本 修悟
・NPO法人 NPO埼玉ネットと市民キャビネット災害支援部会 松尾 道夫
・NPO法人 ニッポン・アクティブライフ・クラブ東京事務所 花崎 良政
・NPO法人 ニッポン・アクティブライフ・クラブ相談役 河口 博行
・元サンケイ新聞論説委員 飯田 康夫
・グローバル産業雇用総合研究所 小林 良暢
・経営民主ネットワーク 高木 雄郷
・一般財団法人 高度映像情報センター(AVCC) 久保田了司

次に河口博行より開会のあいさつとして、主旨説明等をさせていただきました。AIの発展において、私たちのこれからの働き方がどのように変わっていくのか、また雇用の在り方にどのような危機があるのかみなさんと議論していきたい旨のお話がありました。

基調講演では「『働き方改革』と働き方の未来」―AI化・ロボット化と日本の労使関係―」というテーマで、東京大学社会科学研究所 水町勇一郎教授にお話いただきました。はじめに「働き方改革」と職場のAI化・ロボット化の社会問題として、長時間労働の問題や正規・非正規格差の問題、また、経済問題としては成長と分配の好循環などお話いただきました。続いて、長時間労働の是正など労働時間規制等の見直しについて、労働時間の上限規制や、使用者の年休付与義務、労働時間の適正把握義務などについてお話いただきました。次に、正規・非正規労働者間の待遇落差の是正については、パートタイム・有期雇用労働法の制定・整備や労働者派遣法の整備についてお話いただきました。最後にAI化・ロボット化の加速とこれからの働き方については、「働き方改革」の基盤にある労働法の理念や「AI化・ロボット化」に進展による「働き方」の変化、労働法制の課題などについてお話いただきました。参加者からの質疑応答も交えて、これからの労基法や労働安全衛生法のこれからの変化を考えさせられたとともに、私たちが労働者として市民団体としてどのように法を考えるべきかを考える時間となりました。

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